9月に夏休みをいただき森と湖の国、フィンランドへ行ってきました。
フィンランドを代表する作曲家、ジャン・シベリウスはご存知でしょうか?
「フィンランディア」や「交響曲第二番」はよく演奏されているので、どこかで耳にされた事があるのではないかと思います。
今回の旅では、毎年9月にラハティで行われる「シベリウスフェスティバル」に行ってきました。
ヘルシンキから列車で1時間弱の街、ラハティに、2000年にオープンした巨大な木造のシベリウスホールはあります。
一面ガラス張りの壁から美しい湖畔が臨め、ロビーの柱や天井からはシベリウスの音楽を語る上で欠かせないフィンランドの森の雰囲気が醸し出されていました。
ホール内の壁もすべて木板が敷き詰められていて、その柔らかく澄んだ独特の音響にはとても定評があるそうです。

休憩時間にホールから湖畔に出ると美しい夕焼けの景色に感動!
前半のプログラムの演奏の余韻に思いっきり浸ることができました。
メインプログラムの交響曲第四番も素晴らしい演奏で厳かで静寂さを感じました。
シベリウスの演奏で世界的に有名なラハティ響の弦楽器のあたたく深みのある響きがすばらしく心に残りました。

実は、ラハティ駅からシベリウスホールに向かう際タクシーに乗ろうと待っていたのですが、待てど暮らせどタクシーは来ません。コンサートに間に合わなかったらどうしよう!と焦っていたところに
「行き先はどちら?」
と品のいい女性が声をかけてくれました。行き先を伝えると
「私も同じコンサートに行くので一緒に行きましょう」
とタクシーをつかまえて相乗りしていただいたおかげで無事にホールにたどり着くことができました。タクシー代の半分を払おうとしたら、
「仕事できていて経費で落とすのでいらないわ」
「これは私からのギフトです。フィンランド旅行、楽しんでいってくださいね。コンサートも楽しみましょうね!」
と言ってさっとホールに入っていかれました。
北欧の人は親切だとは聞いていましたが
見知らぬ土地で、人の親切がとても身にしみた旅となりました。

ふしこ歯科T