我が家には22歳になった猫が暮らしています。
人間の年齢で1年が、猫の時間では10年ということで
軽く100歳オーバーのため、よろよろ歩きます。ですが、
気の強さ、賢さ(ずるがつくくらい)はかなりのものに思えます。
筑摩出版 「愚かなる人間の家を乗っ取る19の方法」は
先輩猫が、若い猫に人間の家を乗っ取る方法を語る本ですが
ここには、我が家の猫みけが使うテクニックがいっぱいでした。

これを使ったが最後、ヒトはお猫さまの下に跪き、
すべてを投げ打ってでも要求に答えなければならなくなる。
・・・まさに猫の要求をすべて引き受け暮らしている我が家。
男も女も、老いも若きも、善人も悪人も、
つまり人間全部に共通する特徴は、孤独ということ。
そして猫とちがって、人は一人でそれに耐えられるだけの強さがないのです。
猫が人間を支配できるのも、たぶん根底に、人は孤独の中で猫を必要とするという事実があるからでしょう
などと、文章は非常にエレガントなので
支配されてても、あまり嫌な気持ちにはなりません。
5月に具合が悪くなった我が家のみけは
猫用カロリーメイト(流動食)や水をスポイトで飲みながら復活し
今日も寝たり、鳴いたり(要求したり)歩き回ったりしております。
その都度、どうした?どうした?と具合を伺っているので
完全に乗っ取られているわけなのでした。
支配されていてもいいので
とにかく一日でも元気でいてほしいと思っています。
札幌歯科 H・I

